近況
お久しぶりです。池袋のシティボーイです。
池袋も東口はどんよりとしたイルミネーションで彩られ(彩られてはない)、冬はどの街にも平等にやってくると感じています。西口は相変わらず臭い。
今年を振り返るといいことは本当に1つもない。
今年はおじさんと親睦を深めた年で、若者一人では行かないような色々なところに連れて行っていただいた。池袋で酒を飲む機会が多くあったし、案外良かったのかもしれない。
おじさんと触れ合う中で判明したおじさんあるあるは「40点のモノマネに果敢に挑戦する」
おじさまたちの影響もあってここ数ヶ月はサウナに通って、髪質が妙な光沢のある、サウナの人のそれになってタンパク質は熱が入ると元には戻らないことを再認識しています。ゴールデンウィークに今度君はサウナにハマるね!と予言した君はすごい。すべてお見通しだ。
タイトルに戻って、近況といえば退職エントリみたいなものだろうけど、そんな立派なものは書けない。初ES初WEBテ初面接初インターン初最終面接で決まってしまい、再現性のある成功体験が一つもない現状だ。
とはいえ、1つ決まるとそれより良いところと評価軸が1つ決まるから(もちろんそこから派生するが)漠然に探すよりは見えやすい気はしている。
そんな何か新しいことが始まるような機運のする2019年にかかっている曲はやはり小沢健二だった。タイムカプセルから出てきたような、と形容される通り(もちろん、南米から『うさぎ!』を連載していたのは知っているけども)、この国の大衆音楽であることを誇りに思いますそのままで感動してしまった。特に最後の曲の「薫る (労働と学業) 」は痺れてしまった。
昔の話になるが2次試験終わったその日に薔薇のキャンパスライフを夢見ながら池袋のタワーレコードに駆け込んで流動体についてとLIFEを買ったのはいい思い出で、僕のスタート地点には小沢健二が常に流れてるのかもしれない。実際待ってたキャンパスライフは、新入生向けオリエンでくねくね丸眼鏡トランペットの人が、オザケン聞くの!?!?と興奮して飛び跳ねるものだった。
アルバム題の英訳はSo Kakkoii Pluriverse。宇宙をUniverseと訳すのは、僕は今は無理。Uniは一つという意味なので、一つの見方ではダメな今の時代、「一つの宇宙」は語感が悪い。そのためにPlural(複数の)を冠したPluriverseという言葉が現れ、今はただ”宇宙・世界”という意味で、僕は普通に耳にする。
— Ozawa Kenji 小沢健二 (@iamOzawaKenji) 2019年11月13日
Netflixなどで1つの番組を何十回分も次々と没入して見るのを、Binge-watching(過視聴)と言う。そう、あなたを含むその行為の爆発的増加により流行語となった言葉だが、さらに最近は完全に先進国人の基本的生活行為となったため、略してただBingeビンジと言う。最近、何をビンジってますか?
— Ozawa Kenji 小沢健二 (@iamOzawaKenji) 2019年10月27日
困った時の定番の質問となった最近Netflixで何見た?
僕はマスター・オブ・ゼロなのだが本当に良かった。
詳しくはこちらを読んでもらえれば大丈夫だが、何も選択しないことでなれる無限の可能性を秘めた自分という永遠のテーマを見事に描ききっていて、ブログの筆を延々と撮らなかった自分には痛い話だった。古賀史健もなんか言ってたね、、
そんな主人公も最終話には全てが繋がって宇宙が薫るような決断をする。
決断の奥で取り残された選択肢は決して腐って足元にただ転がるだけではなく、その存在に光は当たり腐葉土のように選択を決断した勇敢な自分に道を照らす。
宇宙は一つではない。
ちなみに『マスター・オブ・ゼロ』の主演脚本を担当したアジズ・アンザリはここしばらく日本に滞在しているが、今年6月に下北沢で行われたトークライブには小沢健二の姿もあったという。
もちろん2017年の僕はこんなことを考えずにもっし〜も 間違いに気がつくことがなかったのなら〜(裏声)と口ずさんでいたけれども、こう考えればおじさんと仲良くなった今年も悪くないかもしれない。
というわけで今年は締めたいのですが、忘年会は早ければ早いほどいいと婆ちゃんが言ってたので、お誘いお待ちしております。