ちょっとした大事なこと

こんばんは

ちなみにブログを書いてる場合じゃないのは自分が一番分かってます。

では早速本題

 

添削の仕事で苦戦してる答案が多くあった問題があり、なんとか力になりたいなと思い、先日A4一枚にまとめて生徒に配布しました。自分でも常に意識したいことなのでここにも残せればと思います。

 

2004年の東大の問題で日本の農家の分類の定義が変更になった背景を分類の詳細が載ってる表を参照しながら解く問題です。

では以下原文です。分かってはいても、常に意識するのってなかなか難しいですよね

 

5~7講添削課題3 B(1)がいい問題だったので考え方を共有出来ればと思います

 

新しい分類が必要になった背景について。この問いの最もシンプルな解答は「旧制度が実態に合わないから」

とてもシンプルですが、逆に言えばこの趣旨がない限りいくら地理の知識を並び立てても点数になりません。

常に自分の解答が設問の要求に応えているか気にしましょう

 

ですがこの13文字を並べても点数にならないのは皆さんお分かりの通りです。

ここに地理の知識を絡めて行きます。ですがあくまで基本方針はさっきのものですのであそこから始めましょう。

 

実態に合わない理由はいくつか考えられますが、これまた端的に言うと従来のイメージの(役所がイメージするところの)専業農家兼業農家に分類されたり、兼業農家専業農家に分類されたりすることです。

 

なのでこの2つの流れを具体的に説明していきます。第一にもっぱらに農業をやっている家族(役所がイメージする専業農家)がいても農業構造の変化に伴い、家族に一人でも兼業農家がいれば兼業に分類されてしまいます。

 

もう一つの流れは兼業→専業ですが、要は片手間に農業やってる人が専業に分類されてしまうということです。ここで日本の農業が直面しているキーワードが出てきます。高齢化です。高齢化で体力的な問題から兼業を辞めた人や、定年で他産業を引退し農業を始めたような、本腰を入れてない人が専業に分類されてしまいます。

あとはこの2つをうまくまとめるだけで答案になります。

 

大事なのは設問の要求に端的に応える意識です。それさえ導ければそこを噛み砕いてくイメージ(できるだけ排反に漏れなく分類できると良い)で地理の知識を絡めましょう。地理の知識がついてくるとどうしてもそれを書きたくなって本来の目的を忘れてしまいがちですが、これはあくまで設問の要求に応えるゲームです。そしてゲームにはルールがあります。地理の答案を書くことです。